カンボジア人自身による案内書!
アンコール・ワットは1860年、昆虫採集のためにこの地を訪れたフランスの博物学者アンリ・ムオーにより密林の中で再発見されたことになっている。しかしこれだけの建造物が密林の中に忘れ去られていたわけはなく、カンボジアの人々はずっと礼拝地として大切に守ってきたというのが真実である。 この「作られた」俗説は、こののちのフランスによるカンボジア植民地支配と深いかかわりがある。フランス人が人類共通の遺産アンコール遺跡を「発見」し、フランス人が調査・研究し、フランス人が保存・修復する、「だからフランスはカンボジアを保護下に置くのだ」という理屈で植民地支配正当化の一翼を担ったのだ。 そのためアンコール遺跡は長く、カンボジアにとっての外国人によって記述されてきた。しかし本書はカンボジア自身による、アンコール遺跡の案内書であり、歴史書である 。そういう意味で貴重な一冊である。
めこん
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